Consumer Reports(最近は家電や車だけでなく薬の評価もしている)のアンケートでも、必ず接種するが34%、しないが21%でした。
WHOが最初に配布したウイルスは育ちが悪かったようですが、再配布後は順調に進んでいるようです。免疫原性も、トリH5N1とは異なり2009A(H1N1)は季節性と同じ一回接種で足りるようです。この結果、ワクチンの供給見込み量が増加し、高リスクでない人でも接種できそうですが、肝腎の消費者のほうは、前向きでない人も多いようです。接種は今月中に始まります。新型インフルエンザのリスクやワクチンの効果・安全性に関する情報を政府がもっと提供すべきなのではないでしょうか。
日本の季節性インフルエンザワクチンに関しては、厚生労働省が年に一回、医薬品・医療機器等安全性情報の中で副作用報告数を纏めています。捕捉率がどの程度なのか分かりませんが、年2000万本で100例程度ですから、副作用報告は10-20万人に一人位という計算になります。
04年度 | 05年度 | 06年度 | 07年度 | 08年度 | |
推定使用量(万本) | 1,598 | 1,932 | 1,877 | 2,257 | 2,451 |
副作用報告数(症例数) | 113 | 102 | 107 | 122 | 121 |
うち、回復軽快 | 92 | 74 | 72 | 92 | 82 |
未回復 | 10 | 7 | 5 | 11 | 5 |
後遺症あり | 2 | 4 | 8 | 5 | 5 |
死亡 | 4 | 3 | 5 | 4 | 2 |
不明 | 5 | 14 | 17 | 10 | 27 |
死亡例がありますが、情報不足でワクチンとの関連性は評価できない、と記されているものが殆どです。
後遺症残存例では、ギラン・バレー症候群がワクチン関連疑い例・可能例として五年間で五例報告されています。年代は10代、40代、50代、60代、70代とばらけていて、性別も男二人、女三人で同程度です。発生時期は接種の2日後から2ヵ月後まで幅広いです。症状は、手足のピリピリ感、両足底のじんじん感、両側上肢関節炎、歩行時のふらつき・歩行困難、全身麻痺、顔面神経麻痺・知覚低下、複視など。意識喪失・呼吸停止を経験した人もいます。当初は脳梗塞が疑われた症例もあるようです。ガンマグロブリン大量療法などで軽快した人も、しなかった人もいるようです。
同様に多いのが急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、急性脳炎で各8例と2例です。急性脳炎は2例とも10歳未満、ADEMは10歳未満が2例、40台が3例、10代、20代、50代がそれぞれ1例となっています。発生時期は急性脳炎が3時間後と5日後、ADEMが3時間後から二回目の接種の1ヵ月後まで、様々です。症状は発熱、痙攣、意識低下、傾眠、尿閉、頭痛、足のふらつきや手の震え痺れ、目のかすみなど。当初は目の症状が主体で眼科に行った人や、ワクチンと関連があるのか分かりませんが肛門の刺すような痛み、腰・大腿部後面の間欠的なズキンという痛みで始まった人も一例あります。
病気と同じように、副作用も早く気付いて治療を受ければ深刻な合併症を回避できるかもしれません。新型ワクチンに限らず、インフルエンザ・ワクチンで稀に起きる副作用は頭に入れておいたほうが良いでしょう。
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インフルエンザワクチンと標記の薬との絡みは、どうなんでしょうか?
友人は、昨年秋 インフルエンザワクチンの接種を受けた後、年末にミオパチーを発症し、今年3月頃より四肢不自由で食事や排泄に介護が必要になり、先月初め、最終的に ALS と診断され、先月末 逝きました。 友人は、高血圧で、標記の薬を、ここ数年間 継続して 服用しておりましたが、年末まで ピンピン しておりました。
今週初め、91歳の老父が、インフルエンザワクチンの接種を受けた後、翌日から、膝に力が入らなくなり、現在、リハビリも休んで 療養中です。 父も、高血圧で、標記の薬を 数年以上、継続して服用していましたが、 先週末、長湯のせいか、低血圧で、不調でした。 それまでは、ベッドの上の生活が長いものの、入浴・排泄は、1人でこなせておりました。
父と同じ時に インフルエンザワクチンを接種頂いた 81歳の老母は、元々低血圧で、標記の薬を服用しておらず、また、異常も起きておりません。
ワクチンの副作用は 10万人に1人程度 だそうですが、身近に 2人も 出現(ワクチンの副作用ではない と、医師は言います!)すると、何だかなぁ と 思います。
ワクチンやら 薬 やら、ここの過去のブログを拝見すると、複数接種・服用時の作用の 調査 は、されてないように 思えます。
個々の効能は、それなりのものがあるとはいえ、複数同時に体内に入った場合、新しい 医原病・薬原病 が発現するのではないかと、思うのですが?