タミフルの10代使用制限とリレンザの容認は続けられていますが、見直しても良いのではないでしょうか。リレンザは吸入薬なので重い呼吸器症状の患者には適していないからです。
今後、塩野義製薬の点滴用ノイラミニダーゼ阻害剤peramivirや、第一三共の一回吸入型ノイラミニダーゼ阻害剤CS-8958、そして富山化学のポリメラーゼ阻害剤T-705など、日の丸抗インフルエンザ薬が続々と登場する見込みです。今のうちに、タミフルやリレンザの異常行動問題の解明を十分に進めないと、先送りするだけでは将来また同じ問題が発生するかもしれません。
シーズン | n | タミフル | リレンザ | アセト アミノフェン | 不明/ 服用なし |
06/07 | 137 | 50 | 5 | 43 | 65 |
07/08 | 77 | 11 | 9 | 27 | 37 |
08/09 | 179 | 47 | 18 | 50 | 93 |
09/10 | 151 | 26 | 36 | 37 | 84 |
注:岡部研究のデータ。09/10シーズンは11月15日まで。複数の薬を併用しているケースがあるので数値はダブルカウントがある。
出所:インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究(pdfファイルです)
タミフル | リレンザ | |
05/06シーズン | 78 | 0 |
06/07シーズン | 170 | 10 |
07/08シーズン | 25 | 58 |
08/09シーズン | 27 | 97 |
発売以来累計 | 353 | 167 |
うち、10歳未満 | 138 | 47 |
10代 | 161 | 115 |
注:厚生労働省に届けられた有害事象報告を各社が追加調査した上で解析したもの。
出所:厚生労働省